メンテナンス

旧車バイクに乗るうえで知っておきたいキャブレター清掃・オーバーホール

昆虫ライダー

キャブレター詰まり

キャブレターのトラブルは様々な要因によって引き起こされますが主にガソリンの劣化によることが多いです。

ガソリンは劣化により粘度が高くなりゲル状に変化する性質があります。これが原因でキャブレター詰まりが発生するというわけです。車両に乗らずに放置していると半年程度でキャブレター 詰まりが発生しやすくなり、放置期間が長ければ長いほどその可能性は高まります。また、劣化したガソリンはジェット類の穴を詰まらせる他にもフロートバルブの固着やフロートの固着の原因にもなります。

キャブレターとは『説明・記事』

キャブレターとは:ガソリンと空気の混合気をエンジン内に取り込み、エンジン内の燃焼室で爆発させることでエンジンが動く仕組みになっています。キャブ車において、エンジン内に混合気を送り込む役割を担っているパーツが「キャブレター」です。

キャブレターつまりの対策

キャブレターの中のガソリンをいかに腐らせないかこれが重要になってきます。

腐らせないためにはどうすればいいんだ!?

バイクに乗ってあげて下さい。定期的にバイクに乗ってあげることでキャブレターに同じガソリンを定着させずガソリンそのものの劣化を防ぐことができます。また、定期にエンジンを動かす!5分間の暖気でも対策なります。

対策として大きく上げられるのは上記の2点です。残念ながらこれをしていれば絶対に大丈夫とはいかないんです。キャブレターは外気を取り入れることで混合気を作るという設計上どうしても詰まってしまう仕組みなわけです。なので一番いいのは定期的な清掃・オーバーホールを行うことです。

キャブレターのオーバーホールのやり方

オーバーホール

1.キャブレターをバイクから取り外す

2.フロートチャンバーに溜まっているガソリンを排出する

3.キャブレターを分解する

4. キャブレターの構成部品を洗浄する(必要に応じて交換する) 難しい

キャブクリーナーを使って各パーツの汚れを落としていきます。キャブクリーナーは、スプレーして使うエアゾールタイプと漬け置きタイプがありますが、使いやすいほうを選んで構いません。また、ジェット類は詰まっている可能性があるので、内部に光を当てて確認してみましょう。汚れの程度がひどい場合は、キャブクリーナーでは溶解しきれず、詰まりを解消できないこともあります。その場合は、ジェットを交換することになります。なお、キャブクリーナーはゴム製パーツを傷める可能性があるため、ゴムでできているダイヤフラムを洗浄する際は気を付けましょう。

5.キャブレターを組み直す 難しい

分解した順番と逆の手順で一つずつパーツを組み直し、キャブレターを復元します。復元したキャブレターをバイク本体に取り付けたら、作業は完了です。各パーツがきれいになり、詰まりが解消されれば、キャブレターは正常な性能を取り戻します。

6.キャブレターをバイクに取り付ける

作業動画 プロが行うキャブレターOH!

作業中の注意点

キャブレターはパーツの点数が多いうえに、各パーツが小さいため、オーバーホールをする際にはパーツの紛失に注意しなければいけません。

また、すべてのパーツを元どおりに組み上げることも重要です。キャブレターをバラバラにするのは比較的簡単ですが、元に戻すのは難しい作業です。オーバーホールが初めての方は特に、分解前・分解中・分解後と、こまめに写真を撮り、構造を理解しながら作業をするのが良いでしょう。有名な車種なら「キャブレターオーバーホールキット」が販売されているので、そちらを使うのもおすすめです。

バイクショップに依頼する際の相場

  • 単気筒エンジン(シングルキャブ):10,000円前後
  • 2気筒エンジン(ツインキャブ):15,000円~20,000円前後
  • 4気筒エンジン(4連キャブ):20,000円~30,000円前後

キャブレターの汚れの程度がひどい場合は、追加料金が発生することもあります。

あくまでも相場ですのでご参考までに。

最後に

最後までご観覧いただき誠にありがとうございました。

掃除した後のキャブレターは格別です!ぜひ実践してみてはいかがでしょうか?

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