そもそもインジェクション車とは
FI車
「キャブレター」が機械的にガソリン噴出するのに対し、「インジェクション」はコンピューターによって燃料噴射を制御しています。そのため、キャブレターと違って環境に左右されることがなく、安定して燃料を送り出すことが可能です。また、メンテナンスをする必要もほとんどなく、手間もかかりません。
インジェクション車のメリット
・メンテナンスの必要がほとんどない
・季節に左右されず安定したガソリンの供給ができる
・ガソリン噴射がコンピューター制御のため必要分のガソリンのみの噴射が可能なため比較的高燃費
デメリット
・突発的な故障をする場合がある
・故障の原因がほとんどコンピューターのため、個人で修理をするということが困難
・部品を全交換する場合が多く、費用比較的高価に
キャブ車とは
キャブ車
エンジンはガソリンと空気とを混ぜて燃焼させますが、ガソリンは液体のままだと燃え難いため、ガソリンを霧状にして空気と混ぜて燃焼させます。このガソリンを霧状にして、燃料の支給量を増減させるのがキャブレターの役割となります。
キャブ車のメリット
・キャブレターの構成部品に電気部品は使われておらずセッティング変更も容易
・故障の際にも安価に対応できる
・セッティングをFI車に比べセッティングを出しやすい
デメリット
・燃費や排ガスなどの環境性能も低く環境負荷が懸念される
・気圧や気温などの影響を受けやすくセッティングか崩れやすい
・冬場はエンジン始動性が悪く、雨や高所でエンジンの調子が悪くなったりと安定性が低い
キャブ記事
キャブ車とFI車どっちがいいの
キャブ車にもインジェクション車にもメリット、デメリットがありますが、この走りという性能面に関しては、インジェクション車が圧倒的に上と言えるでしょう。ただし、自分でイジることができる!運転フィーリングを楽しみたい!という趣味性の強い方にはキャブ車のほうが向いていることでしょう。また旧車が好きならば必然的にキャブ車以外に選択肢はありませんキャブ車ならではのバイクの可愛がり方など奥深いものです。
日本で初めてバイクでインジェクションを採用したのは
●空冷4ストDOHC2バルブ並列4気筒
●1016cc
●96PS/8000rpm
●9.1kg- m/7000rpm
●264kg
●3.25-19・4.00-18
●輸出車
キャブレターを廃し、世界初となるフューエルインジェクションを採用。外装はブラックにゴールドのラインホイールもゴールドでカスタム色を演出。 Z1Rをルーツとする直線基調の存在感の強いスタイリングは健在で、輸出専用ということもありライダーの憧れのモデルであった。(©オートバイ別冊付録 不朽の日本車102年史)
最後に
インジェクションの構造やキャブレターとの違いや故障した場合の症状などを解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
キャブレターからインジェクションに変わったことで、車の性能は飛躍的に向上しました。どんな環境でも安定してエンジンがかかるのは、インジェクションのおかげなのです。キャブ車にも奥深いロマンが詰まっています、それぞれ良さがあるので自分の惹かれる車両を見つけてみてはいかがでしょうか!?