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淡路二輪カスタムパーツセンター店長です。
今回はマスターシリンダーの中でも最高峰「brembo -ブレンボ-」のラジアルマスターについて解説していきます。
そもそもラジアルマスターのメリットってなんぞや?って方はこちらをご覧ください。
ピストン径やらレバーレシオやらなんぞや?って方はこちらをご覧ください。
そもそもbrembo -ブレンボ-って?
ブレンボは、自動車ディスクブレーキ技術の分野で世界をリードする革新的な企業であり、世界各国の自動車、商業用車両、およびオートバイの一流メーカーに高性能ブレーキシステムを、そしてレーシング専用のクラッチ、シート、シートベルトなどの部品類を供給しています。
ブレンボはモータースポーツの分野でも世界をリードしており、これまでに世界選手権のタイトルを500以上獲得しています。
そんなレーシング業界でも世界トップレベルのbremboがオートバイ用カスタムパーツとして販売しているラジアルマスターシリンダーは大きく分けて3種類です。
シリーズ毎の特徴をご紹介していきます。
RCS CORSA CORTAラジアルマスターシリンダー
brembo社が2017年に発売した最新ラジアルマスターシリンダーです。
RCS(Ratio Click System:レシオクリックシステム)と、特許取得のセレクター機能を搭載したモデルです。
RCS機構
Ratio Click System:レシオクリックシステムの略称でアジャスターをマイナスドライバーで180°回すだけで、レバーレシオを切り替えることが出来ます。
レバーレシオを切り替えることによって、ハードなタッチとソフトなタッチを切り替えることが出来ます。
セレクター機能
マスターシリンダーの無効ストローク(遊び)の量を3段階で変更することが出来ます。
遊びが少ない程握り初めから制動力が上がるので、街乗りでは扱いにくくなりますがサーキット走行等ではより素早いブレーキングが可能になります。
N(ノーマル):街乗りなどに最適な通常のモード
S(スポーツ):Nモードより遊びが減り、ダイレクトなタッチ感を得られます
R(レース):Sモードより更に遊びが減り、初期の制動が上がります。
定価:¥63,800(税込 2022年8月現在) ピストン径ラインナップ:φ19/φ17/φ15 レバーレシオ:18mm-20mm可変 レバー:スタンダード長レバー(可倒)
RCSラジアルマスターシリンダー
bremboラジアルマスターシリンダーの定番であり上位モデル。
レシオクリックシステム搭載となっているため、シチュエーションに応じてブレーキタッチが変更可能!
RCS機構
Ratio Click System:レシオクリックシステムの略称でアジャスターをマイナスドライバーで180°回すだけで、レバーレシオを切り替えることが出来ます。
レバーレシオを切り替えることによって、ハードなタッチとソフトなタッチを切り替えることが出来ます。
定価:¥52,800(税込 2022年8月現在) ピストン径ラインナップ:φ19/φ17/φ15/φ14 レバーレシオ:18mm-20mm可変 / φ14のみ16mm-18mm可変 レバー:スタンダード長レバー(可倒)/φ15のみショートレバー有
ラジアルマスターシリンダー
bremboラジアルマスターシリンダーの中で最もシンプルなモデル。
調整機構はレバー距離のみ。
マスターシリンダー本来の性能は十二分に持ったスタンダードモデルとなります。
定価:¥36,300-¥38,500(税込 2022年8月現在) ピストン径ラインナップ:φ19/φ16 レバーレシオ:18mm/20mm レバー:スタンダード長レバー(可倒)/スタンダード長レバー(固定)/φ16のみショートレバー有(可倒)
bremboマスターラインナップ比較
3種類のマスターシリンダーのラインナップを比較してみます。
シリーズ | 定価(税込) | ピストン径 | レバー | レシオクリック機構 | セレクター機能 |
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RCS Corsa Corta | ¥63,500 | φ19/17/15 | 可倒レバー | ○ | ○ |
RCS | ¥52,800 | φ19/17/15/14 | 可倒レバー | ○ | - |
ラジアルマスターシリンダー | ¥36,300-¥38,500 | φ19/16 | 固定/可倒レバー | - | - |
今は純正キャリパーでも、「今後キャリパー交換もしたい!」といった場合もご相談下さい。最後までご覧頂き誠にありがとうございます。